遼 予選会からつかんだ全米OP!節目メジャー20戦目の活躍誓う

[ 2015年6月18日 05:30 ]

超難セッティングに挑む!!練習ラウンドでティーショットを放つ石川

 遼のリスタートに注目せよ。メジャー第2戦の全米オープンは18日(日本時間同日深夜)、ワシントン州ユニバーシティープレースのチェンバーズベイ(7769ヤード、パー70)で開幕する。3年ぶり4度目の出場の石川遼(23=CASIO)は16日、初めて18ホールをラウンド。米ツアーで苦戦の続く現状を冷静に分析した上で、メジャー出場20試合目のメモリアル大会での活躍を誓った。

 17歳の時に特別招待でマスターズに出場してから6年。23歳の石川が節目のメジャー20試合目を迎える。しかも3年ぶりの全米オープンは米国で行われた1日36ホールを回る予選会を突破して出場権をつかんだもの。「出るまでのプロセスが違うから充実感が違う」と気合を言葉に込めた。

 初めてラウンドしたこの日は、調子のバロメーターでもある1Wが好調だった。フェアウエーが狭く、ティーグラウンドでプレッシャーを受ける例年の全米オープンと比べ、フェアウエーは比較的広く、ラフも深くない。視覚的な重圧を受けない状況にも後押しされパー3を除く14ホール中、13ホールでフェアウエーを捉えた。外したのは1オンできる311ヤードの12番パー4でグリーンを狙い右ラフにこぼしただけ。実質フェアウエーキープ率100%だった。攻略の難しいグリーン周りとグリーン上は入念にチェック。全てを加味した上で「ボギーを3、4個許して、バーディーを苦しくても4個取りたい。アンダーパーで回れれば上出来」と目標スコアをはじき出した。

 持ち前のアグレッシブなスタイルを自身に課す一方で、冷静な目も持ち合わせている。現在の目標は「将来的なメジャー優勝」。そのためには毎年4大メジャーに全て出て、世界ランクを上げ、米ツアーで優勝争いをして…。いくつものノルマを掲げる一方、メジャーに関して言えば、13年からは年間2試合の出場が精いっぱい。

「プロゴルフ人生は08年にプロデビューして始まったけれど、第二のプロゴルフ人生は始められていない感がある。これから始められれば」。23歳で到達したメジャー20試合目。メモリアル大会で再び花が開けば、最高だ。

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