松山 16番池に沈んだ連パ~「勝ちに来ているから悔しい」

[ 2015年6月9日 05:30 ]

終盤粘るも連覇に届かず悔しい表情を見せる松山

USPGAツアー メモリアル・トーナメント最終日

(6月7日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールド・ビレッジGC=7392ヤード、パー72)
 5打差の5位から出て逆転を狙った松山英樹(23=LEXUS)は5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で通算12アンダー、276の5位で、大会連覇を逃した。ダビド・リングメルト(27=スウェーデン)が通算15アンダーで並んだジャスティン・ローズ(34=英国)とのプレーオフを制してツアー初優勝を飾った。74だったタイガー・ウッズ(39=米国)は通算14オーバーで、予選通過した選手の中で最下位の71位に終わった。

 粘りはしたが、届かなかった。2連覇を逃した松山は「勝ちに来ているので、勝てなかった悔しさの方が大きい」と唇をかんだ。

 前半は4番で1・5メートル、6番で2メートルのバーディーチャンスを外すなどパットが決まらずに苦しんだ。1つスコアを落として後半に突入したが、ここから怒とうのバーディーラッシュを見せた。11番で6メートルをカップに沈めて、ようやくこの日の初バーディーを奪うと、13番は1・5メートル、14、15番はともにピンまで30センチにつける見事なショットを披露し、3連続バーディーで猛追。一時は首位まで2打差に迫った。

 だが、16番パー3で落とし穴にはまった。追い風か向かい風か判断の難しい状況で「フォロー(追い風)と信じて打った」と松山。しかし、172ヤード先のピンを9Iで狙った第1打はグリーン左手前の池に消え、このホールは痛恨のダブルボギーとなった。昨年も最終日に16番で同じ池に入れてダブルボギーとしたが、プレーオフに進出して米ツアー初優勝を飾った。今回は悔やまれる結果となり、感情を抑えながら「池に落ちるようなミスではないと思ったが、仕方ない」と振り返った。

 最終18番はピン奥から3メートルのバーディーパットを決め「何のいたずらか、去年とほぼ同じラインだった」。ケビン・ナとのプレーオフを制したウイニングパットと似たラインだったという。最後をバーディーで締めたとはいえ、1年前の勝利の味を知るだけに5位では満足できない。「ここで連覇をしているのはウッズだけだから、やりたかった」と悔しさをにじませた。次週は試合を回避し、次戦はメジャー第2戦の全米オープン(18日開幕)。うっぷんを晴らす最高の舞台にする。

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