一時は廃部の噂も…ペヤング女子ソフト部 販売再開追い風に「結果出す」

[ 2015年6月8日 07:09 ]

ペヤング女子ソフト部は、7日のHonda戦(伊勢崎市野球場)前に、客席にペヤングのロゴ入りティッシュ箱とサインボールを投げ込む

 商品のカップ麺に虫の混入が指摘され、販売を休止していたまるか食品(群馬県伊勢崎市)の主力商品「ペヤングソースやきそば」が8日、関東地方で約半年ぶりに店頭に並んだ。新CMに出演しているのは、同社の「ペヤング女子ソフトボール部」。販売再開を追い風に日本リーグ1部上位進出を誓う。

 前半戦6節を終え、12チーム中10位タイ。外野手の小沢麻美主将(28)は「私たちも結果を出します」と意気込んでいる。

 ナインの多くは午前中、工場に勤務し、麺に混ぜる、かやくの袋詰めを担当している。昨季の新人王で、今季は4番の山本葵衣捕手(20)は「乾燥キャベツや肉を袋に詰めています。また皆さんに買っていただけるといいですが…」と話す。

 騒動後の社内はペヤングの回収や返金作業、消費者からの電話対応で大混乱し、選手たちも対応にあたった。練習どころではなく、ようやくグラウンドに戻ったのは今年1月末。2カ月近く練習ができなかった。

 廃部も噂され、不安も高まったが、騒動の直後、丸橋嘉一社長(50)は選手を前に「部には今まで以上に力を入れる」と声を掛けた。田上美和監督(39)は「会社があるからソフトができる。選手はそれをあらためて感じた」と語った。

 販売再開で、試合前の客席への“ペヤング投げ”も復活する。選手もファンもテンションが上がる恒例行事。最近はペヤングのロゴ入りティッシュ箱で代用していたが、9月5日からの後半戦で、ペヤング復活に感謝の気持ちを込めながら再び投げる。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月8日のニュース