愛ちゃん帰国　「ひどい状態だった」クロアチア乗り越えＶに自信

帰国した福原愛は優勝トロフィーを手に笑顔

　卓球のオーストラリア・オープンで優勝した福原愛（２６＝ＡＮＡ）ら日本代表が８日、成田着の航空機で帰国。クロアチア、フィリピン、オーストラリアの３連戦を終えて、最後に優勝を飾り「３大会の最後で優勝できたのは大きな自信になる」と笑顔を見せた。

　クロアチアでは２回戦で敗れ「美香先生（馬場コーチ）に泣きついて、ひどい状態だった。不安しかなかった」。しかし、母千代さんのＬＩＮＥのメッセージなどに背中を押され「前に進むしかないと思えた」と奮起。続くフィリピンで準優勝、オーストラリアで優勝を手にし「乗り越えられて良かった」と振り返った。

　１６年リオデジャネイロ五輪日本代表は９月発表の世界ランクで決定する。「まだワールドツアーは続くし、３カ月弱ある。大会もたくさんあるので一瞬も気を抜けない。この状態のまま突っ走りたい」と４度目の夢舞台へ油断はない。

　また、フィリピン・オープンを制した石川佳純（２２＝全農）は「世界選手権は正直すごく調子が悪かったので、すっきりして新たな気持ちで臨むことができた。ジャパンオープンに向けて頑張りたい」と話した。

　次戦ジャパンオープン荻村杯（２４日開幕、神戸）では強豪中国選手がエントリーしている。「レベルの高い試合になるので、まずしっかり挑戦するところまで（勝って）行くこと。そして中国選手に全力で勝ちに行くプレーがしたい」と意気込んだ。