錦織の優勝チャンス拡大!四大大会V常連の勢力図に変化

[ 2015年6月8日 19:10 ]

 テニスの全仏オープン男子シングルスは第8シードのスタン・バブリンカ(スイス)が初優勝した。全仏9度制覇のラファエル・ナダル(スペイン)はベスト8にとどまるなど、四大大会優勝の常連組の勢力図に変化の兆しがのぞく。

 世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、四大大会17勝のロジャー・フェデラー(スイス)にアンディ・マリー(英国)とナダルを加えた4人が「ビッグ4」を形成してきた。このうちジョコビッチは決勝で敗れたものの、高い守備力と多彩な攻撃で強さを発揮。A・マリーも準決勝でジョコビッチと2日がかりの激闘を演じ、存在感を示した。

 だがナダルは得意のクレーでも復活できず、33歳のフェデラーは準々決勝で姿を消した。25歳の錦織圭(日清食品)は攻撃的なテニスを展開して全仏初の8強入り。元デ杯日本代表監督の神和住純氏は「崩れていく4強の代わりに誰が入っていくのかが今後の焦点。錦織を含め、チャンスが出てきた」と指摘する。

 女子はセリーナ・ウィリアムズ(米国)が昨年の全米オープンから四大大会3連勝し、“1強”を印象づけた。

 日本男子は錦織以外に4人が本戦に臨んだが、全員が初戦でシード選手に敗れた。女子は奈良くるみ(安藤証券)土居美咲(ミキハウス)も2回戦で敗退し、躍進できなかった。(共同)

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2015年6月8日のニュース