松山 打球が観客直撃で頭部流血、軽傷にホッ…5差でV圏キープ

[ 2015年6月8日 05:30 ]

11番で第2打がグリーン近くにいたギャラリー(下)を直撃し、駆け寄る松山

USPGAツアー メモリアル・トーナメント第3日

(6月6日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールド・ビレッジGC=7392ヤード、パー72)
 流血トラブルを乗り越え優勝圏内に踏みとどまった。連覇を狙う松山英樹(23=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算10アンダーの206で首位と5打差の5位につけた。ジャスティン・ローズ(34=英国)が通算15アンダーで単独首位。タイガー・ウッズ(39=米国)はプロ転向後ワーストの85を叩き通算12オーバー、予選通過者の中では最下位の71位に沈んだ。

 アクシデントは11番パー5で起きた。2打目が右に曲がってギャラリーの頭部を直撃。流血する事態となった。タオルが血で染まりプレーは約13分中断。救護班が応急処置を行った。

 松山も動揺を隠せなかったが、深刻な状況ではないことが分かると、負傷した男性にサイン入りのグローブをプレゼント。再開後はしっかり集中した。3打目をピン1・5メートルにつけてバーディー。拾い上げたボールに、サインを入れて負傷者に贈る気配りも見せた。

 「思ったところに打っても、なかなか決まってくれなかった」と振り返ったように、パットが入らず9、10番で連続ボギーを叩くなど苦しんでいたが、そのホールを境に吹っ切れたように13、15番でもバーディー。「その後しっかり伸ばせてよかった」とうなずいた。

 昨年は2打差を逆転して勝った。今年は首位と5打差で最終日に臨むが「逆転するには大変な数字だけど、ベストのプレーができればチャンスがある」と諦めていない。

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2015年6月8日のニュース