陸上名コーチらに薬物疑惑 英BBC報じる、本人否定

[ 2015年6月4日 08:49 ]

 陸上中長距離の名コーチとして知られるアルベルト・サラザール氏(米国)と2012年ロンドン五輪の男子1万メートルで銀メダルを獲得したゲーリン・ラップ(米国)にドーピング違反の疑いがあると3日、英BBC放送の調査報道番組「パノラマ」が報じた。両者は不正を否定している。

 番組はサラザール氏のチームに所属していた2007年世界選手権(大阪)女子1万メートル銅メダリスト、カラ・ガウチャー(米国)らの証言を基に、ラップが禁止薬物を摂取し、治療目的でのみ許される静脈注射を不正に実施したと主張。また、ドーピング違反と認定されない程度に微量の禁止薬物を用いる「マイクロドージング」という手法をチームが取り入れているとの証言もあった。

 1982年までニューヨークシティー・マラソンを3連覇したことで知られるサラザール氏は、ロンドン五輪の5000メートル、1万メートルで2冠を果たしたモハメド・ファラー(英国)らも指導。昨年の仁川アジア大会で男子1万メートル銀メダルの大迫傑も4月からこのチームに所属している。(共同)

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2015年6月4日のニュース