芝シーズンへ鍵握るサーブの攻防 錦織「しっかり休んで良い準備」

[ 2015年6月4日 05:30 ]

全仏オープンテニス第10日

(6月2日 パリ・ローランギャロス)
 全仏が終わるとツアーは芝シーズンへと突入する。錦織は「しっかり休んで芝でもいい準備をしていきたい」と語った。芝ではボールは低く滑って弾まず、必然的にラリーは短くなる。クレーとは対照的な特徴を持つサーフェースだ。ストローカーが有利なクレーに比べ、ビッグサーバーがアドバンテージを握る。

 ハードやクレーに比べれば錦織に有利な点は少ない。錦織は第1サーブが決まる確率は全仏で70%を超えた試合はなく、66%だったツォンガ戦も序盤に簡単にブレークを許した。球足が速い芝で行われるウィンブルドンでさらなる上位進出には、サーブの攻防が鍵になる。

 錦織は今季の芝初戦として15日開幕のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ)に出場予定。昨年は準決勝まで進み、優勝したフェデラー(スイス)に敗れた。今年からはATP500に昇格しこれまで以上に有力選手が集まりそうだ。23日からはロンドンで行われる芝でのエキシビションマッチで最終調整し、昨年は4回戦でラオニッチ(カナダ)に敗れたウィンブルドンに臨む。

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2015年6月4日のニュース