錦織日本人初Vへ足元サポート アディダス最新モデルで負担減

[ 2015年6月2日 08:40 ]

錦織が履いているアディダスのシューズ

全仏オープンテニス

(パリ・ローランギャロス)
 錦織の激しい動きはアディダスの最新シューズにも支えられている。昨年の全米オープンではベスト4入りとともに売り上げが急増したといい、今回も同社では次戦以降を見据えて準備を進めている。

 同社マーケティング事業本部の中村正浩氏(30)によれば、錦織がシューズに求めるのは安定性と耐久性。「全米オープンもそうだったけど1大会を1つのシューズで通したり、数大会同じ靴を使う」という。

 2月のメキシコ・オープンからは「バリケード2015」を着用。片足400グラムを切り、同シリーズ最軽量を実現したモデルだ。とはいえ軽ければいいわけではなく、テニスには横の動きを支える“強さ”が不可欠。それが疲労軽減やケガ防止につながる。「我々の最新の研究では前足部はサポートがいらず、中足部とかかとをサポートすれば横の動きが担保できる」。そのためバリケード2015は、足の全面を覆っていた硬い素材の範囲を縮小。その分自由になった前足部と屈曲する靴底面が動き出しの良さを生んでいる。勝ち進むほどにファンの目は錦織の足元にも向かいそうだ。

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2015年6月2日のニュース