照ノ富士、シンプル口上にします!四字熟語使わない“師匠流”

[ 2015年5月27日 05:30 ]

過去の大関の伝達式の映像を見る照ノ富士

 大相撲の照ノ富士(23=伊勢ケ浜部屋)の大関昇進は27日、東京・両国国技館で開かれる日本相撲協会の名古屋場所番付編成会議と臨時理事会で正式に決まる。照ノ富士は26日、東京都江東区の同部屋で記者会見し、昇進伝達式での口上についてはシンプルにする意向を示した。四字熟語などを用いなかった師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に倣って決意を述べる予定だ。

 注目の昇進伝達式での口上。師匠らからアドバイスを受けた照ノ富士は「自分で考えて、自分の気持ちを言いたい。普通が一番いい。自分らしく、誰のまねもしない。格好つけるのはあまり好きじゃない」とシンプルな言葉で思いを伝える意向を示した。

 兄弟子の日馬富士は大関昇進時「全身全霊」を使った。過去には貴乃花が「不撓不屈(ふとうふくつ)」、若乃花が「一意専心」、最近では琴奨菊が「万理一空」(宮本武蔵の「五輪書」から引用)を使うなど四字熟語を取り入れる力士は多い。だが、照ノ富士は報道陣が用意していた四字熟語辞典をパラパラとめくってみても「意味が分からない」と興味はなさそう。師匠は大関昇進時「より一層稽古に精進して、大関の名に恥じないように頑張ります」と述べている。師匠同様にストレートに決意表明することになりそうだ。

 この日の会見後は「謹んでお受けいたします。簡単に落ちないように頑張ります。一回も負け越さないように頑張ります」と冗談半分でリハーサル。カメラのないところでは“舌好調”だ。土俵上ではふてぶてしい表情で堂々としているが、意外にも壇上でのスピーチなどは苦手だという。「間違ったらどうしよう、忘れたりしたら恥ずかしい。相当練習しないとダメじゃないですかね」と早くも緊張気味だ。

 日馬富士からは「ちゃんと覚えて、ちゃんと言わなきゃダメだぞ」とプレッシャーをかけられた。大関最初の大仕事を前に、眠れない夜を過ごすことになりそうだ。

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