20歳川岸次女・史果 単独首位で女子初優勝王手

[ 2015年5月24日 05:30 ]

10番、ティーショットを放つ川岸

第3回マイナビシニア&レディースカップ第1日

(5月23日 千葉県柏市 藤ケ谷カントリークラブ=男子6884ヤード、女子レギュラー6349ヤード、女子レジェンズ5829ヤード、いずれもパー72)
 男女プロが同組で回る異色の混合戦で争われ、男子プロ川岸良兼の次女・川岸史果(20=フリー)が5バーディー、1ボギーの4アンダー、68をマークして単独首位に立った。平均飛距離260ヤード以上の1Wを武器に難コースを攻略。女子選手として初の大会制覇に王手をかけた。1打差の2位に奥田靖己(55=ユニテックス)ら4人がつけた。

 並み居る男子シニアを抑えて単独トップに立ったのは20歳の川岸。出場しているシニアは父・良兼が一緒に戦った世代とあって、飯合からは「良兼の娘さんに負けるようじゃ、俺も引退だな」との苦笑交じりの祝福を受ける。1アンダーで折り返すと後半は3バーディー、ノーボギーの68に「不安のあったドライバーがしっかり振れたし、3パットのないのがよかった」と、初体験となるアマチュア、男子プロとのラウンドを乗り切った。

 プロゴルファーの両親を持ち、ジュニア時代から注目されて中学、高校と日本一に輝き、プロを目指した。しかし13、14年のプロテストに失敗。昨年のツアー予選会も最終に進めず、今季ツアーに出場するにはマンデーを突破するしかない。不振の2年間に次々と若手が台頭してきた。4月のフジサンケイ・レディースで優勝した藤田光里はジュニア時代に一緒にプレーした仲。2位となった松森彩夏は日大高で3年間一緒だった。

 今季は「スイングに悩んだ時期もありましたが、修正できたと思う。あとは調子の悪い時のカバーの仕方」を課題に、積極的に試合のチャンスを求め、今大会も富山でのステップアップツアーを終えた前夜の午前0時すぎにホテル入りする強行スケジュールだ。

 父・良兼の日大の先輩で初日一緒に回った湯原は「距離は出るし、体もしっかりしている。まだ結果は出てなくても若いしこれからです」と温かく見守っている。27日から15年プロテスト2次予選が控える中、「テストは上位で通りたいし、そのためにもあすは総合優勝を狙いたい」と大会初の女子優勝を狙っている。

 ◆川岸 史果(かわぎし・ふみか)1994年(平6)10月13日、横浜市生まれの20歳。日大高卒。10歳の時にゴルフを始め、07年の関東中学春季大会で初優勝。09年全国中学春季大会優勝、11年には全国高校選手権も制した。1Wの平均飛距離は260ヤード。1メートル65、70キロ。

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2015年5月24日のニュース