鍵はルール改正…岡崎真氏が解説 真央に2つの“関門”

[ 2015年5月19日 08:25 ]

終始笑顔で会見する浅田真央

 浅田真央の現役続行の決断は、ソチ五輪以降に行われたルール変更との戦いともなる。ISU(国際スケート連盟)テクニカルスペシャリストで、福岡・飯塚アイスパレスでプロコーチとして活動中のスポニチ本紙解説・岡崎真氏(39)が指摘したのは2つの“関門”だ。

 昨年行われたルール改正のうち、浅田が注意すべきものは2つあると考えている。1つはジャンプ踏み切り時のエッジの使い方に関するものでありもう1つは2回転ジャンプの繰り返しの制限ではないかと思う。

 エッジの使い方の不正は「e」で示され、ジャッジにはGOE(出来栄え評価)の減点が求められていたが、その幅は個々の判断に委ねられていたのがソチまで。基礎点には影響がなかった。現在は「e」に加え「!(アテンション)」が復活。「!」は軽微な不正で、GOEによる減点はあるが基礎点はそのままで、ジャンプそのものの出来栄えが素晴らしいなど加点要素があった場合、GOEが最終的にプラスとなることもある。ところが「e」と認定されれば基礎点が約70%となる上、最終的なGOEも必ずマイナスとなる必要がある。「e」に加えて回転不足も認定された場合、基礎点は約6割まで減少し、多大な損失となる。

 また、フリーで適用されてきた「2回転半以上のジャンプの繰り返しは2度まで」のルールは、ソチ以降、2回転にも適用されるようになった。浅田の場合、連続ジャンプの後半に2回転ループを好んで使うが、もし3回転ループがミスで2回転となった場合、繰り返し回数の違反でいずれかが無得点となる危険性もある。

 現役続行にあたり準備は周到に行うと思うが、いずれにせよ、競技会での経験という時間が必要となるかもしれない。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

 ▼浅田とエッジの使い方不正 過去の試合ではルッツが「エッジの使い方不正」と認定されることが多かった。ルッツは左足の外側に体重をかけて、右足のトーをついて踏み切るもの。内側に重心がかかると「フリップ」となり、正しくないエッジと判定されて減点の対象となる。

続きを表示

「渋野日向子」特集記事

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」特集記事

2015年5月19日のニュース