錦織 決勝はアンドゥハールと!フェレール破った“ラ・マンチャの男”

[ 2015年4月26日 07:10 ]

 錦織が連覇を懸けて戦う相手はノーシードから勝ち上がった“ラ・マンチャの男”に決まった。スペイン勢対決となったバルセロナ・オープン準決勝第2試合は、世界66位のパブロ・アンドゥハール(29)が、同8位で第3シードのダビド・フェレール(33)を7―6、6―3にストレート勝ち。大方の予想を覆す番狂わせで、錦織圭(25=日清食品)との決勝戦(日本時間の27日午前0時30分)に駒を進めた。

 「正直に言って決勝まで勝ち上がれるとは思っていなかった」というアンドゥハールは、ナダルを破って勢いに乗るフォニーニを準々決勝で撃破。25日の準決勝は積極的なネットプレーも絡めて「自分にとってのアイドル」というフェレールから4度目の対戦で初金星を挙げた。

 小説「ドン・キホーテ」の舞台として知られるラ・マンチャ地方のクエンカ出身。12年には33位まで世界ランキングを上げ、これまでのツアー3勝はいずれもクレーコートで挙げている。錦織との対戦成績は1勝2敗で、その唯一の勝利もクレーコートで行われた2年前のマドリード・オープンだった。

 「錦織が有利なのは間違いない。どれだけチャンスがあるか分からないが、まだ試合の始まっていない今の段階では五分五分だと思っている。きょうは生涯ベストな試合ができた。錦織だって倒せると信じたい」。前週のモンテカルロ・マスターズも欠場して今大会に照準を合わせてきた29歳。母国での優勝に挑むその意気込みは、巨大な風車に立ち向かうドン・キホーテの蛮勇に終わるのか。それとも…。

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2015年4月26日のニュース