バンクーバー銀の長島が引退、将来は指導者に

[ 2015年4月18日 05:30 ]

バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートルで銀メダルを獲得したときの長島

 10年バンクーバー五輪のスピードスケート男子500メートルで銀メダルを獲得した長島圭一郎(32)が現役を引退すると、所属する日本電産サンキョーが17日、発表した。長島は昨季はW杯最高が9位。年齢や成績不振もあり、所属先との話し合いの末、第二の人生を歩むことを決めた。

 「会社としてのアドバイスや自分としての今後も考えて最終決断した。今後は自分の持っているもの、いろいろ経験してきたことを若い世代に伝えていきたい」とコメント。同社総務部の所属となり、地域のスピードスケートの普及などにあたる。

 北海道・池田高、日大を経て05年に同社に入社し、06年トリノで五輪初出場。同じ所属の加藤条治(30)と競いながら力をつけ、06~07年、08~09年シーズンは年間総合2位に輝くなどW杯は通算13勝を挙げた。2大会連続表彰台を狙った昨年のソチ五輪は500メートルの1本目で3位につけたものの、2本目で順位を落として6位に終わった。「最終目標は五輪のメダリストを育てること」といい、“第2の長島”育成を目指し、将来は指導者に転身する意向だ。

 ◆長島 圭一郎(ながしま・けいいちろう)1982年(昭57)4月20日、北海道中川郡池田町出身の32歳。北海道・池田高―日大出、05年に日本電産サンキョー入社。3歳でスケートを始め、中学では野球部にも所属。10年バンクーバー五輪500メートル銀。W杯は通算13勝。1メートル72、70キロ。

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