錦織 ハイペースで今季20勝目「波長合っている」と手応え

[ 2015年4月1日 05:30 ]

男子シングルス3回戦でトロイツキに快勝した錦織(AP)

テニス マイアミ・オープン

(3月30日 米フロリダ州マイアミ)
 男子シングルス3回戦が行われ、世界ランク5位で第4シードの錦織圭(25=日清食品)は同39位で第32シードのビクトル・トロイツキ(29=セルビア)に6―2、6―2で勝ち4年連続で16強入りを決めた。第1セットの1―2から5ゲーム連取で流れを引き寄せ、63分で完勝。8強入りが懸かる31日(日本時間1日午前6時以降)の4回戦では同20位で第18シードのダビド・ゴフィン(24=ベルギー)と対戦する。

 多彩なショットで魅せた。第2セットの第6ゲーム、錦織がバックのパッシングショットを決めると歓声が上がった。トロイツキは観念した表情で青い空を仰いだ。「序盤からいいテニスができた。ここまでの2試合は調子がいい」。第1セットの第4ゲームでもネットすれすれのボレーを決めるなど要所で確実にポイントをものにした。

 バックハンドが好調を支える。角度をつけた深いショットで追い詰めてミスを誘い、浅くなった返球を仕留めた。「バックからの組み立てがいいので、フォアに回り込めて攻撃的にいける」。第2セットは一度もブレークを与えず、昨年4強入りしたマイアミで4年連続16強入りを決めた。

 この日で今季20勝に到達した。最も早かった年間54勝の昨季でさえも20勝は4月下旬のバルセロナ・オープン準決勝で、ハイペースで勝利を重ねている。「自信はついてきているし、コートや雰囲気にやりやすさを感じている。波長は合っていると思う」。マスターズ初制覇へ、錦織の勢いは止まらない。

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