錦織68分完勝!「自分から無理しすぎず」強風で光った状況判断

[ 2015年3月30日 05:30 ]

バックハンドでボールを返す錦織(AP)

テニス マイアミOP

(3月28日 米フロリダ州マイアミ)
 男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク5位で第4シードの錦織圭(25=日清食品)は同64位のミハイル・ユージニー(32=ロシア)を6―2、6―1のストレートで下した。3回戦では同39位のビクトル・トロイツキ(29=セルビア)と対戦する。女子シングルス3回戦では奈良くるみ(23=安藤証券)がダリア・ガブリロワ(21=ロシア)に0―6、6―7で敗れ、16強入りを逃した。

 強風の中、錦織の状況判断が光った。元世界8位のユージニーに68分で完勝。「自分から無理をしすぎず長いラリーに持っていくようにした。いいスタートが切れたと」と納得の表情を見せた。

 得意のリターンからリズムをつかんだ。ボールが高く弾まない相性のいいコート。確実な返球を心掛け、片手打ちで守備的なスライスが多い相手のバックに集めた。対角線の攻防で常に優位に立ち、第1セットで2つ、第2セットは3つのゲームでブレークに成功。「チャンスを見極めて打つボールはしっかり打てた。バックのクロスが伸びていいショットだった」と振り返った。

 ツアーの中でも格が高いマスターズ大会で、昨年はベスト4入り。世界ランクに反映されるポイントも大きく、成績や順位に関する質問がつきまとうが、今は「深くは考えていない」とプレーに集中している。3回戦は対戦成績が1勝1敗のトロイツキと対戦。「コート上の感触も良かったので、もっとレベルを上げられると思う」。マスターズ初制覇へ、ギアを上げていく。

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2015年3月30日のニュース