羽生「悔しい」銀メダル…試練続きの今季「山あり谷ありだった」

[ 2015年3月28日 23:06 ]

4回転トーループで転倒する羽生

 フィギュアスケートの世界選手権第4日は28日、上海で行われ、男子ショートプログラム(SP)で今季自己ベストの95・20点をマークして首位発進したソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)は、フリーで175・88点と得点を伸ばせず、合計271・08点で2位に終わった。優勝は181・16点、合計273・90点をマークしたハビエル・フェルナンデス(23=スペイン)。小塚崇彦(26=トヨタ自動車)は152・54点で合計222・69点の12位、無良崇人(24=HIROTA)は146・81点で合計211・74点の16位だった。

 演技後の複雑な表情がすべてを物語っていた。連覇を目指し臨んだフリー。しかし冒頭の4回転サルコーが2回転となり、続く4回転トーループで転倒する波乱のスタート。それでも、その後は落ち着いてジャンプを決め、巻き返したが、偉業には届かなかった。

 演技を終えた羽生は「正直いって悔しいです。4回転を両方決めることができなかった。悔しいです。本当に」。胸の内を素直に吐露した。

 試練の連続だった今季。昨年11月の中国杯では男子フリー直前の6分間練習で中国選手と激突し頭部、下顎から流血するなど5カ所も負傷した。3連覇を達成した昨年12月の全日本選手権後には、抱えていた断続的な腹痛の精密検査を受けた結果「尿膜管遺残症」と診断され手術。年が明け、1月末に練習を再開したものの、その後に右足首を捻挫した。

 今大会に向けた再スタートは3月に入ってから。それでも不屈の精神力で練習を重ね、調整を続けてきた。

 羽生は悔しさを噛み殺しつつ言った。「皆さんの前で、このリンクで、特にこのリンクで、最後まで滑り切ることができて良かった。今シーズン、いい経験をさせてもらった。山あり谷ありだったが、いろんなことがあったシーズンは、僕の人生の中で生きてくると思う」。中国杯で負傷した“因縁”のリンクで戦い終えた羽生は、新たな高みへ向かい、再スタートを切った。

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