フジ 4月の全日本選抜体重別を4K放送、海老沼ら出場

[ 2015年3月26日 14:55 ]

全日本選抜柔道体重別選手権に出場する(左上から時計回りに)海老沼匡、阿部一二三、中矢力、松本薫、宇高菜絵、近藤亜美(写真提供:全日本柔道連盟)

 フジテレビは26日、来月4、5日に行われる全日本選抜柔道体重別選手権を同日深夜に放送することを発表した。同選手権は、来年のリオ五輪に向けた世界選手権の代表選考会となっており、世界王者の海老沼匡(パーク24)、ロンドン五輪金の松本薫(フォーリーフジャパン)ら有力選手が出場予定。

 今回は高画質の4Kカメラを9台用いて本格的な中継に取り組み、オリンピック中継を担うスポーツ局として他局に先んじて「4K」中継を積極的に進めていく。

 今大会に向け、有力選手が意気込みとともにコメントを寄せた。

 ▼海老沼匡(男子66キロ級) 昨年のグランドスラム東京で負けて、その後、柔道の練習だけではなく、本を読んだり一人になる時間を作ったりと、自分としっかり見つめ合いたいという時間を過ごしました。(グランドスラムで負けたことが)本当に悔しくて、それが自分を見つめ直すきっかけになりました。僕は(本大会を)昨年のグランドスラムでのリベンジの大会だと強く思っていますので、日本でも“俺が一番強い”というところを見せたいです。

 ▼阿部一二三(男子66キロ級)(本大会は)今年一番自分の中では大きい大会、一番目標にしている大会なんで、優勝を目指します。ここで優勝できなかったらリオ五輪も途絶えてしまうと思うんで、ここで優勝して世界選手権の代表を手に入れ、五輪に出場するという小さい頃からの夢をかなえる第一歩にしたい。

 ▼松本薫(女子57キロ級)去年は負けが多かった年でしたが、それはそれで良かったと思います。負けのおかげで大切なもの「勝負の心」をもう一度見直すことができました。みんなが求める自分にならなければいけない、“野獣”にならなければという“偽りの闘争心”で戦っていたので勝てる訳がなかった。選手権(本大会)に出るからにはもちろん優勝を目指し、まずはちゃんと地に足着けて、目の前にいる相手だけを見て戦って、優勝目指して頑張ります。

 ▼宇高菜絵(女子57キロ級)(世界チャンピオンになるという)大きい目標を一つ達成して、気持ちの面ですごい変化があったが、リセットしてチャレンジャーのつもりで選抜(本大会)に向かおうと思っています。1階級につき8人しか出られない選抜ですから、今は自分がこの階級のトップという気持ちを持って、この選抜は譲れません。

 ▼中矢力(男子73キロ級) 昨年はブダペストでの試合を欠場し首の手術をしたので不安もあったんですが、今までやってきたことを全部出す気持ちで戦い、世界選手権で優勝し前年の雪辱を果たすことができた年でしたが、大野選手、秋本選手と横一線でリードしている実感はありません。相手の良いところをつぶし、勝つという気持ちを忘れず戦います。

 ▼近藤亜美(女子48キロ級)去年は大きく飛躍した年でしたが、浅見さんがいない状態での世界チャンピオンだったので、去年は仮の世界チャンピオン。今年ちゃんとした世界チャンピオンになれるよう頑張りたいと思います。次に自分が浅見さんと対戦することになったら一歩も引かない柔道をします。

続きを表示

2015年3月26日のニュース