国際陸連、CASに提訴 停止期間意図的とロシア6選手の処分不服

[ 2015年3月26日 09:14 ]

 国際陸連(IAAF)は25日、ロシアの組織的なドーピング疑惑が指摘された問題でロシア反ドーピング機関が1月に決めた6選手の処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したと発表した。資格停止期間が意図的に選ばれ、五輪のメダル剥奪に影響しない決定などを問題視した。

 対象は2008年北京五輪20キロ競歩で金メダルを獲得した男子のワレリー・ボルチンや女子のオリガ・カニスキナに加え、12年ロンドン五輪男子50キロ競歩を制したセルゲイ・キルジャプキン、陸上女子3000メートル障害優勝のユリア・ザリポワら。血液データを蓄積した「生体パスポート」で異常値を示して処分されたが、キルジャプキンとカニスキナは12年末から3年2カ月間で五輪メダルに影響する期間が除外された。

 AP通信によるとロシア陸連はコメントを拒否。ロシア反ドーピング機関は資格停止処分などの期間は科学的な根拠に基づいて設定したと主張している。(共同)

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2015年3月26日のニュース