【新風力士】女性ファン注目!阿炎 師匠・寺尾ばり「突っ張り」武器

[ 2015年3月20日 08:40 ]

天鎧鵬(右)を師匠・寺尾譲りの喉輪押しで攻める阿炎

 1メートル86の長身にスラリと伸びた長い手足。おなか周りを細くすればモデルのような男が今場所から十両の土俵に上がっている。阿炎(あび、20=錣山部屋)だ。

 しこ名は人気力士だった師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)の幼少時の愛称(“ア・ベイビー”からきている)。今場所前、師匠から「突っ張って両手で引く取り口が一番似ている。こいつしかいない」と満を持して“自身の名”を贈られた。「阿修羅のように強く、炎のように燃えて戦え」との思いが込められている。

 千葉・流山南高卒業後に入門して、わずか2年足らずで十両昇進。離れた距離から長い腕で突き刺す「突っ張り」が最大の武器だ。この日の天鎧鵬戦は「相手の汗で滑った」と突っ張り切れず、まわしを取られて寄り切られた。それでも現在6勝6敗。勝ち越しが狙えるところにいる。「まだまだ足りないところだらけ。もっと突っ張って、親方のような相撲を取りたい」。取組前には「あび~」と黄色い声援が飛ぶ。女性ファンからの人気も師匠譲りだ。

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2015年3月20日のニュース