【新風力士】川端 出会って8年、遠藤先輩に「いい結果報告を」

[ 2015年3月19日 08:40 ]

突き落としで若乃島を破る川端

 1歳年上の遠藤のストイックな姿に影響を受け続け、力をつけてきた力士がいる。日大出身の川端(追手風部屋)だ。アマ横綱の称号を引っ提げて昨春に幕下付け出し15枚目格でデビュー。入門から3場所で幕内昇進した遠藤のようなスピード出世ではないが、1年をかけて着実に成長して今場所は西幕下筆頭。18日、若乃島を突き落として5勝目を挙げて来場所の新十両を濃厚にした。

 大阪育ちだが、小6でわんぱく横綱になって高知・明徳義塾中に相撲留学。本来なら高校も明徳義塾に進むはずだった。だが、自らをスカウトした浜村敏之監督が高校進学前に退任。そこで強豪・金沢学院東高に進路を方向転換し、遠藤との運命的な出会いが待っていた。1学年上の先輩について「稽古も含めて相撲のことを中心に常に考えている」と言う。高校、大学、追手風部屋でも憧れの存在として背中を追いかけてきた。今場所前も何度も胸を出してもらい「俺と稽古をしている時のように本場所でやれれば大丈夫」と励まされた。遠藤は左膝の大ケガで途中休場して入院中。「いい結果を報告したかった。電話かLINEで連絡します」。出会って8年。今までも、これからも、尊敬の気持ちは変わらない。

 ◆川端 翔伍(かわばた・しょうご)1991年(平3)7月10日、大阪府大阪市平野区出身の23歳。大阪市立加美北小4年時に相撲を始める。明徳義塾中3年時に全国都道府県大会優勝。金沢学院東高から日大に進み、大学4年時に全日本選手権で優勝。得意は押し。1メートル75、146キロ。

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2015年3月19日のニュース