葛西2位で最年長記録更新 42歳9カ月で今季6度目表彰台

[ 2015年3月16日 05:30 ]

個人29戦で2位に入り、ガッツポーズする葛西(AP)

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は15日、ノルウェーののオスロで個人第29戦(HS134メートル、K点120メートル)が行われ、葛西紀明(土屋ホーム)が2回とも128・5メートルを飛び、合計254・9点で2位となった。第23戦以来で今季6度目の表彰台に立ち、自身の持つW杯最年長記録を42歳9カ月に更新した。セベリン・フロイント(ドイツ)が258・9点で4連勝し、今季9勝目で通算18勝。栃本翔平(雪印メグミルク)は11位、竹内択(北野建設)は20位だった。

 抜群の安定感を誇る葛西が好条件を生かした。1回目にK点を8・5メートル上回り、今季2勝目も狙える位置につけた。フロイントとは飛距離に換算して2・5メートルの4・5点差。親指を立てて向かった2回目も同じ飛距離をマークした。風向きがめまぐるしく変わる中、比較的緩い向かい風をしっかり捉えて終盤でぐっと伸びて2位。「この年で表彰台に上がれてうれしい。朝からリズムが良かった」と喜んだ。

 ジャンプは風の条件に大きく左右される競技だが、葛西は好機を逃さずに大きな飛躍を決められる。それが42歳になってもW杯個人総合上位で戦える理由。「風邪気味だ」と話していた14日の個人第28戦でも4位と実力を示した。この日はフロイントに合計で4・0点及ばず今季2勝目は逃したが、レジェンドはあらためて存在感を示した。

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