世界最高峰リーグ挑戦のCTB松島 2週間遅れで出発「楽しみしかない」

[ 2015年3月15日 20:26 ]

期限付き移籍するスーパーラグビーのワラタスに合流するため、成田空港から渡豪したラグビー日本代表CTBの松島幸太朗

 ラグビーの日本代表で、今季から世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のワラタス(オーストラリア)に期限付き移籍するCTB松島幸太朗(22=サントリー)が15日夜、チーム合流のために成田空港から渡豪した。本来は先月28日の日本選手権決勝直後に出発予定も、ビザ取得に手間取ったため、2週間遅れの出発に。それでも体調は万全の様子で「楽しみしかない。チームはワラビーズ(オーストラリア代表)の人たちばかりなので、どんなスキルを持っているのか楽しみ。どんどん吸収していきたい」と目を輝かせた。

 神奈川・桐蔭学園高卒業後は強豪大学の誘いを断り、11年にスーパーラグビーの南アフリカ・カンファレンスに所属するシャークスの育成組織に入団。13年12月にサントリーに加入し、いまや日本代表に欠かせない選手の1人となっている。そんな松島でも、ワラタスでポジションを獲得するのは至難の業だ。昨シーズンのチャンピオンチームでもあるワラタスには、オーストラリア代表104キャップを誇るアシュリークーパー、同49キャップのビール、13年にリーグの最優秀新人賞に選ばれたフォラウらワラビーズの主力バックス陣が所属。センター、フルバック、ウイングの3ポジションをこなす松島にとっては、レギュラーの分厚い壁となって立ちはだかる面々だ。それでも22歳の若武者は「自分の持ち味を出していけば問題ない。スピードやステップといった特長を見てもらいたい」と定位置獲得に自信をちらつかせた。

 来季のスーパーラグビーは現在の15チームから18チームに拡大され、日本からも代表選手を中心とするチームが新規参戦する。そのチームの核としても期待される松島だが、「できれば海外のチームでやりたい。まずはワラタスで試合に出て、アピールできればいい」と目標を語った。

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2015年3月15日のニュース