暁斗 前半飛躍11位から逆転V!今季2勝目で個人総合2位

[ 2015年3月15日 05:30 ]

後半距離で逆転し今季2勝目を挙げ、ガッツポーズで喜ぶ渡部暁斗

 ノルディックスキーのW杯複合は14日、オスロで個人最終戦が行われ、渡部暁斗(26=北野建設)が今季2勝目、通算7勝目を挙げた。2回の前半飛躍(HS134メートル、K点120メートル)は118メートル、130メートルの219・3点で11位と出遅れたが、首位と1分22秒差で出た後半距離(15キロ)で逆転。加藤大平(サッポロノルディックク)は9位、渡部善斗(北野建設)は17位だった。

 抜群に滑るスキーを生かし、ライバルたちを次々と追い抜いた。中盤で先頭集団を捉えた渡部暁は7・5キロすぎで先頭に立った。「スパートしたつもりはないが、自分の出せるスピードで一生懸命走っていたら、後ろが離れてくれた」。最後は世界選手権個人ノーマルヒル王者のルゼック(ドイツ)を12キロすぎで振り切り、観客の声援に応える余裕も見せてゴールした。

 会心の試合でシーズンを締めくくると「アンビリーバブル(信じられない)」と大喜びだった。メダルなしに終わった世界選手権後に2勝。全17戦の個人総合は自身3季ぶりの2位となった。来季は五輪や世界選手権がないだけに「思い切って、いろんなものを変えたい。挑戦しないと総合優勝できない」と頂点への道筋を探る。

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