逸ノ城に負けん!照ノ富士 戦後初の新三役無傷6連勝

[ 2015年3月14日 05:30 ]

栃煌山(右)を破った照ノ富士

大相撲春場所6日目

(3月13日 大阪・ボディーメーカーコロシアム)
 モンゴル出身の新関脇・照ノ富士(23)が新三役としては戦後初の初日から6連勝とした。栃煌山(28)にもろ差しを許しながらも逆転で寄り切った。全勝は照ノ富士、白鵬、安美錦の3人となった。

 モンゴルの怪物は逸ノ城だけじゃない。照ノ富士は実力者の栃煌山にもろ差しを許し、右まわしを深く取られる絶体絶命のピンチに陥りながらも土俵際で粘った。首投げ、小手投げを仕掛けて、腰を懸命に振る。「(相手の)握力がなくなったんじゃないかな」。まわしを切ることに成功すると、右を差して寄り切った。2日前から原因不明の嘔吐(おうと)と下痢に悩まされ「力が入らない」と明かした中での逆転勝ち。「ギリギリ残って勝ってよかった」と頬を緩めた。

 一緒にモンゴルから来日し、鳥取城北高に入学した2歳下の逸ノ城に負けない逸材だ。1メートル91、180キロの大器は入幕2場所目で新三役に昇進した逸ノ城には遅れたが、入幕7場所目で堂々昇進した。物静かな逸ノ城とは対照的に豪放だ。昨年末からは飲んで食べて帰ってきた真夜中に部屋で筋力トレーニングをする。「腹が苦しいからね。体がパンパンになって腕や胸に筋肉が付く感じがする。酔っぱらった勢いでやるのも意外といい」。一般的にはお勧めできないようなトレーニングでも鍛えてきた。「誰が先に大関に上がれるか」と虎視眈々(たんたん)と大関獲りを狙っている。

 悩みは知名度の低さ。夜、食事に出掛けても「自分のことなんて誰も知らないよ」とぼやく。その一方で「逸ノ城の名前を出すと、サービスが良くなるんだよ」とあっけらかんと笑う憎めない男だ。新三役の6連勝は15日制が定着した1949年以降では大内山(51年夏、小結)、益荒男(87年春、小結)の5連勝を抜いて初の快挙だ。「いいね。これで名前が残るね」とニヤリ。この突き抜けた明るさに大物の雰囲気が漂っている。

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