【新風力士】宇良、正攻法で白星デビュー 居反り「出す時は出す」

[ 2015年3月10日 08:45 ]

高田(手前)を突き落としで破る宇良

 関学大4年の宇良和輝(22=木瀬部屋)は「居反り」のアクロバティックな映像がテレビのバラエティー番組で紹介され、注目された。2月12日に大学で開いた入門発表会見に約100人、同28日の新弟子検査に約60人の報道陣が集結。この日の初土俵も新弟子検査合格者らの前相撲としては異例となる約30人のメディア関係者に囲まれながら「緊張しなかった」と振り返る。

 客席に鳥羽高時代の恩師や大学のOBも駆けつけ「居反れ!」の声が掛かったが、宇良は立ち合いから前に出る正攻法で右突き落とし。1メートル74、109キロの高田(藤島部屋)を圧倒した。学生時代は徳俵近くまで下がって仕切る、立ち合いすぐにバックステップを踏むなど“奇襲”で主導権を握った。「今は基本の稽古しかしてないんで。足取り、居反りはしばらく封印してますが、出す時は出します」。当面は押す力をつけ、相撲技術を磨くことに力を注ぐ。

 師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)から「自分のスタイルを変えなくていい」という“お墨付き”を与えられており、得意の大技がいつ出るのか。「2年で関取」の目標を立てた個性派から目が離せない。

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