豪栄道コールに応えた!難敵高安に完勝、地元で大関初の連勝発進

[ 2015年3月10日 05:30 ]

高安(左)を押し倒しで破った豪栄道

大相撲春場所2日目

(3月9日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 大関・豪栄道は平幕・高安を押し倒して、大関としては4場所目で初の連勝発進とした。カド番を脱出して帰ってきた地元・大阪で、目標とする「13勝」&「優勝」に向けて順調な滑り出しとなった。
【2日目取組結果】

 平日にもかかわらず、ボディメーカーコロシアムには6200人もの大観衆が駆けつけた。地方場所の前半戦の平日としては01年春以来の大入り満員。そんな地元ファンの最大の目当ては、初めて大関として帰ってきた大阪府寝屋川市出身の豪栄道だ。取組前から「豪栄道、豪栄道」の大合唱が響いた。

 この熱い応援に燃えないわけがない。大関は過去4勝8敗の“難敵”高安に鋭く当たると、張り手にも動じず、相手の左腕を右腕で抱えた。振り回して相手の体勢を崩したところを押し倒し。危なげない完勝に観衆からは大きな歓声が上がった。

 「(合口の悪さは)気にしないようにした。この2日間は内容がいい。期待に応えていきたいです」

 大関になって初の連勝スタートだ。過去3場所は序盤で取りこぼし、リズムに乗れなかった。初場所は千秋楽までカド番脱出を決められなかった。大関初の地元での場所前は後援者との食事やイベントに引っ張りだこだったが、体調管理には細心の注意を払った。昼寝の時間は確保し、空き時間にはサウナに行って休養するなどスケジュール調整を工夫。「尾を引かないように、深酒はしなかった」と朝稽古に影響しないように飲酒もほどほどにした。

 場所前は珍しく「13勝」と具体的な勝利数を目標に掲げた。「自己記録(12勝)を更新して、優勝争いに加わりたい」と5場所連続優勝中の白鵬の独走を止めるために設定した数字だ。「まだ2日目なんで」。取組後、豪栄道の表情には安ども笑みもなかった。目標まであと11勝。連勝発進ぐらいでは喜んでいられない。

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