講道学舎40年の歴史に幕…古賀氏、吉田氏、海老沼らOBに惜しまれ

[ 2015年3月8日 05:30 ]

講道学舎の閉塾式に出席した(左から)古賀稔彦氏、中山美恵子会長、海老沼匡、吉田秀彦氏

 3人の五輪金メダリストを輩出した柔道私塾「講道学舎」の閉塾式が東京都世田谷区の講道学舎で行われた。最後の塾生の卒業式も併せて行われ、OBの古賀稔彦氏や吉田秀彦氏、現役では世界3連覇の海老沼匡らが出席した。

 吉田氏は「寂しい思いがする。日本の柔道界を変えたところ。こういうところをなくしていいのか」と閉塾を惜しんだ。07年に創設者の横地治男氏が死去した後は、協賛企業からの支援が減少。年間1億円の維持費が負担となっていった。93年には最大63人の塾生を抱えていたが、講道学舎のような中高一貫の英才教育スタイルを取り入れる学校も増え、選手集めにも苦労するようになった。古賀氏は「生きるか死ぬかの厳しさを教わった」と涙を拭いつつ「ここがモデルケースとなって日本に育成の基礎をつくり上げた」と40年の歴史の意義をかみ締めた。

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2015年3月8日のニュース