聖地・花園も歓喜 抜群の知名度で候補外から挽回

[ 2015年3月3日 05:30 ]

花園ラグビー場が開催地に決まり、バンザイで喜ぶ東大阪市役所に集まった関係者たち

ラグビー19年W杯開催地決定

 西の聖地・花園にもW杯がやって来る。開催決定が告げられると東大阪市役所に集まった350人以上の市民、職員から拍手が鳴り響いた。野田義和市長は「花園でやらないとどこでやるんだ、という思いで頑張ってきた」と声を弾ませた

 ビッグイベントへ向けて間髪入れず動きだす。企業、市民などが一体となった「ラグビーワールドカップ2019花園成功組織団体(仮称)」を設立。名誉市民の塩川正十郎元財務大臣、ノーベル生理学・医学賞の山中伸弥氏を組織の特別顧問に招き、広報、警備、募金など各分野の準備を進める。また、大会中は競技場などに語学堪能なボランティアを配置。通訳できる言葉の国旗を差した帽子を着け、外国人来場者に対応する“おもてなし”にも力を注ぐ。

 09年7月、日本協会が挙げた9カ所の開催候補会場に「花園」の名前はなかった。競技場の老朽化や施設不足が要因だった。だが、14年2月に競技場の建物を近鉄から無償で譲り受けることが決まり、出遅れを挽回。今後は大型ビジョンやナイター設備を新設し、スタンドも4万人に拡充する試算約36億円の大改修に着手する。17年度末までには“W杯仕様”の新たな聖地が誕生する。

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2015年3月3日のニュース