喜びにわく釜石「うれしすぎて言葉にならない」「復興の加速を」

[ 2015年3月2日 23:16 ]

釜石市がラグビーW杯の開催地に選ばれファンは歓声をあげる

 ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)で開催地の一つに決まった東日本大震災の被災地岩手県釜石市では2日、新スタジアムの建設予定地区に、発表を中継する会場を設置。釜石の名前がコールされると、集まった約150人の市民が「おー!」と立ち上がって喜び合った。

 同市が拠点の社会人チーム「釜石シーウェイブス」のジュニアに所属する及川勝陽くん(11)は「うれしすぎて言葉にならない。試合運営のお手伝いをして、選手を間近で見たい」と興奮した様子。誘致活動を進めてきた市民団体の中田義仁代表(46)は「震災の被害が大きかったこの地区で大会を成功させ、復興を加速させよう」と呼び掛けた。

 達増拓也岩手県知事は「全世界からいただいた支援への感謝を伝え、復興の姿を発信するための絶好の機会」とのコメントを出した。野田武則釜石市長は記者会見し「おもてなしと思いやりの心で取り組むことが、復興を推進する力とシンボルになる」と話した。

 一方、落選した仙台市の奥山恵美子市長は「開催はかなわなかったが、大会を訪れる外国からの人に震災を乗り越えた仙台・東北の復興の姿を見せられるよう開催都市と連携していきたい」とコメントした。

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2015年3月2日のニュース