遼チャージ!102位→10位、5試合ぶり予選突破

[ 2015年3月2日 05:30 ]

USPGAツアー ホンダ・クラシック第3日

(2月28日 米フロリダ州パームビーチガーデンズ PGAナショナル=7130ヤード、パー70)
 第2ラウンドの残りが行われ、石川遼(23=CASIO)は7バーディー、2ボギーの65をマーク。通算1アンダー、139の10位で、5試合ぶり、今年に入って初めて予選を通過した。引き続き第3ラウンドが始まったが、直後に雷雨による悪天候で中断となった。パドレイグ・ハリントン(43=アイルランド)が通算7アンダーで首位に立った。

 石川ならではの爆発力が5試合ぶりの決勝進出につながった。第1ラウンド102位から一気に10位にジャンプアップ。優勝争いも視野に入る状況とあって、「(予選通過は)考えても意味がないと思う。予選ラウンドも優勝争いをするための過程にすぎないので」と闘志を内に秘めた。

 13番から第2ラウンドのプレーを再開すると、早速6メートルのバーディーパットを沈めて波に乗った。15番パー3から3ホールは大きな池が絡むうえ、難所のベア・トラップが待ち構える。「かなりプレッシャーがあった。3連続でダブルボギーということがあってもおかしくない」と警戒したが、15番は第1打を2・5メートルにつけてバーディーを奪取。続く16番でボギーを叩いたものの、17番はパーセーブして難関をくぐり抜け、最終18番は左ラフから残り52ヤードのアプローチを1メートルに寄せてバーディーで締めくくった。「良いショットを重ねて我慢することだけを考えた結果」と満足そうにうなずいた。

 オフから取り組んでいるスイング改造が実を結ばず、今年に入ってからは予選落ちを重ねるなどもがき苦しんできた。しかし、「先週まではできていなかったショットでチャンスをつくることができるようになってきている」と手応えをつかみかけている。パーオン率は前週のノーザントラスト・オープンの50・00%から55・56%にわずかながら改善。ただ、本人の感覚は単純な数字以上に良い。ようやくエンジンが温まってきた。

 首位とは6打差だが、「着実に、少しずつ優勝争いに加わる回数を増やしたい。チャンスかなと思う」と気合十分の表情で残り36ホールを見据えた。

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2015年3月2日のニュース