オムロン 北国銀行に痛恨逆転負け…4連覇ならず

[ 2015年3月2日 05:30 ]

4連覇を逃し表彰式で肩を落とすオムロンの選手たち

ANA CUP 第39回日本ハンドボールリーグ女子プレーオフ最終日 オムロン18―23北国銀行

(3月1日 石川県・小松総合体育館)
 決勝が行われ、レギュラーシーズン2位のオムロンは、同1位の北国銀行に18―23で逆転負け。リーグ4連覇はならなかった。北国銀行は、東日本大震災でプレーオフが開催中止となり、そのままリーグ優勝が決まった11年に続く2度目のV。最高殊勲選手賞(MVP)は北国銀行の塩田沙代(25)、殊勲選手賞はオムロンの藤間かおり(32)が受賞した。

 悔し涙が止まらない。喜びを爆発させる北国銀行とは対照的に、オムロンの選手たちはコートに立ち尽くした。

 北国銀行のホーム、石川県で開催されたプレーオフ。前日の準決勝は広島メイプルレッズを接戦の末に下した。今季1勝4敗と分が悪い北国銀行との決勝は、序盤から永田、東浜(ありはま)、藤井主将ら日本代表組が機能し、主導権を握る理想的な展開だった。

 ハンガリーリーグに移籍した石立に代わり、今季から指令塔としてプレーしてきた稲葉が巧みなパスワークで貢献し、GK藤間も好セーブを連発。前半を11―8とリードして折り返した。

 しかし、後半は相手の八十島、横嶋姉妹、塩田らキーマンを止めきれず、攻撃面でも不発。韓国出身で元日本代表監督の黄慶泳(ファンキョンヨン)監督は「後半は思い通りにいかなかった。苦しまぎれのシュートが多かった」と振り返った通り、相手の猛攻の前に逆転負けを喫した。

 リーグ4連覇を逃し、今季は全日本総合の1冠だけ。藤井主将は「粘り強さが足りなかった。守備が崩れ、攻撃も機能しなかった。負けは負けとして認めて、また気持ちを入れ替えていく」と猛省。稲葉も「北国銀行さんにはこれで1勝5敗。勝てない何かがある。きょうは立ち上がりがよかったが、波が早く来てしまった」と悔やんだ。

 主軸が入れ替わった今季は苦い結末となった。しかし、歩みを止めるわけにはいかない。「守りも強化しなければいけないし、個々の力強さも出てこないといけない」と指揮官。拠点の熊本県山鹿市で、来季に向けて再び汗を流す。

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