複合団体日本“失速”6位 前半飛躍2位も粘れず 

[ 2015年2月23日 05:30 ]

後半距離で力走する1番手の加藤(上)

ノルディックスキー世界選手権第5日

(2月22日 スウェーデン・ファルン)
 複合団体の3大会ぶりメダルはならなかった。加藤大平(30=サッポロノルディックク)、永井秀昭(31=岐阜日野自動車)、渡部暁斗(26)、渡部善斗(23=ともに北野建設)の日本は前半飛躍で2位。首位のドイツと4秒差でスタートした後半距離は、徐々に順位を落とし、優勝したドイツに1分11秒5差の45分28秒2で、6位に終わった。距離団体スプリント・フリーの男子(8・4キロ)でレンティング陽(アキラ)と宮沢大志(JR東日本)が組んだ日本は1回戦で敗退、決勝には進めなかった。

 ジャンプで上位につけても距離で逆転される。20日の個人ノーマルヒルに続いて、日本は後半距離で世界の壁の高さを思い知った。前回大会の団体は3位に1秒5及ばず、僅差の4位。今回はさらに差を広げられ、昨年のソチ五輪も下回る6位に終わった。

 前半の飛躍でアドバンテージを稼ぎ切れなかった。1番手の加藤は10チーム中5位。永井と渡部暁がグループ内でトップの距離を飛んで挽回したが、ジャンプが得意な渡部善もグループ内4位と距離を伸ばしきれなかった。課題の距離でも徐々に順位を落とした。第1走の加藤が4位、第2走の渡部善で5位に後退。エースでアンカーの渡部暁がスタートした時には、トップのドイツと約1分、3位のフランスとも44秒の差がついていた。「(メダルを)狙っている。獲れたら本当に実力がついたと思ってもらっていい」と意気込んでいた渡部暁も最後の直線でイタリア、オーストリアとの競り合いに敗れた。優勝した09年大会以来となるメダル奪取はならず、あらためて課題が浮き彫りとなる結果となった。

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2015年2月23日のニュース