沙羅 逆転連勝!残り2戦、個人総合3連覇諦めない

[ 2015年2月15日 05:30 ]

逆転で今季4勝目の高梨(中央)と2位イラシュコ(左)、3位ヘンドリクソン(AP)

ノルディックスキー W杯ジャンプ女子第11戦

(2月14日 スロベニア・リュブノ=HS95メートル、K点85メートル)
 個人総合2位の高梨沙羅(18=クラレ)は1回目に88メートルで2位につけると、2回目は90メートルの最長不倒をマークし、248・5点で逆転勝ちを収め、2連勝とした。今季4勝目、通算28勝目。個人総合首位のダニエラ・イラシュコ(31=オーストリア)は89メートル、88メートルの245・4点で2位だった。

 個人総合3連覇へ望みをつないだ。高梨は2回目に最長不倒の90メートルを飛び逆転。1回で打ち切りとなった第10戦(スロベニア・リュブノ)とは違い、大ジャンプを2回そろえて納得の優勝だ。表彰台の真ん中で笑みを浮かべてトロフィーを掲げ「最後の最後まで集中して飛ぶことができた。接戦だったので気が抜けなかった」と振り返った。

 持ち味の飛距離が戻ってきた。1回目はイラシュコに1メートル及ばなかったが、K点を3メートル越えると、2回目はさらに2メートル伸ばした。助走路の傾斜に癖があるジャンプ台も苦にせず「台の特徴と自分の感覚が合うようになってきた」とうなずいた。7試合ぶりに優勝した第10戦の後、スロベニアのプラニツァで飛躍練習を敢行。ブーツが壊れるアクシデントもあって回数はこなせなかったが、W杯転戦中はジャンプ台で調整する機会が少ないだけに「いい練習ができた」と手応えを得ていた。

 3連覇が懸かる個人総合争いでトップのイラシュコとの差を89点に詰めた。W杯は残り2戦。「上体が少し先行してしまったので、そこを直したい」。日本のエースが逆転優勝に全力を注ぐ。

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