男子バスケ新リーグは“J式”会場優先…川淵流3部制構想

[ 2015年2月13日 05:30 ]

チーム代表者との意見交換を終え、記者会見するFIBA特別チームの川淵三郎チェアマン

 男子バスケットボールのナショナルリーグ(NBL)とターキッシュエアラインズbjリーグの統合を目指すタスクフォース(特別チーム)の川淵三郎チェアマンが12日、都内で両リーグのチーム代表者へ新リーグ設立に向けた説明会を行った。

 冒頭、川淵氏は「76年以降、五輪に出てないからこの体たらくなんだ。女子の代表チームにとって迷惑な話だ」と叱責(しっせき)した。リーグ統合が実現せず、日本協会は国際連盟から国際試合の禁止処分を科されている状況。16年リオデジャネイロ五輪予選に出場するためには、6月までの統一リーグ立ち上げが急務とあり、その語気は強まった。

 新リーグ構想について、「1リーグでやることはあり得ない」と川淵氏。15~16年シーズンにはNBLと同2部、bjリーグを合わせて47となるチームを3部に分ける構想を説明した。リーグトップに位置する1部(12~20チーム)への参加の条件については、選手の実力よりも「5000人規模のホームアリーナ」を挙げた。正式な参加基準については、3月4日のタスクフォース第2回会合で決定。条件を持ち帰った各チームがタスクフォースに施設環境や財政状況、チーム展望を提示し、5月末までに各部で戦うチームが決まる。

 4月には新リーグの運営法人を設立する構想も示した。10月から始まる15~16年シーズンについては、新リーグ移行期間とし「プレーオフや交流戦」などの実施を検討。新リーグの本格始動は16年10月となる。78歳となった川淵氏だが「このきっかけを逃したら日本バスケ界の発展はない」とやる気に満ちていた。

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