柔道日本代表 選手派遣再考も…5月にイスラム圏で大会集中

[ 2015年2月13日 05:30 ]

柔道男子代表の井上康生監督

 イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件が、柔道日本代表の強化にも大きな影響を及ぼす可能性が出てきた。12日に成田空港から欧州遠征に出発した男子代表の井上康生監督らが明かした。

 5月には中東やイスラム教圏での国際大会が目白押し。アゼルバイジャンでグランドスラム、クウェートでアジア選手権、モロッコで五輪、世界選手権に次ぐ位置づけのマスターズ大会が開催される。いずれもリオ五輪の出場権獲得のためのランキングポイントを得る貴重な機会でもある。既に今回の欧州遠征では会場外での代表ジャージーの着用禁止を通達。外出時も複数で一緒に行動するよう求めているという。

 女子代表の南條充寿監督は「では(5月の)大会への派遣はどうするのか」と語り、井上監督も「一番大事な試合の時期なので」と困惑した表情。今後、全日本柔道連盟内での慎重な議論が求められそうだ。

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2015年2月13日のニュース