15日京都マラソン 明日に向かって京を駆ける、1万6000人参加

[ 2015年2月12日 07:20 ]

序盤のハイライト・仁和寺では大応援団がランナーの走りを強力後押し

 「京都マラソン2015」は15日、約1万6000人が参加して行われる。西京極総合運動公園をスタート、平安神宮前をゴールとするフルマラソンのほか、ペア駅伝と車いす競技も同時開催。4回目となる今大会はコースを一部変更し、京都市役所前や府立植物園内を走る楽しいものになる。オムロン(本社京都市下京区)は4回連続で特別協賛。マラソンを盛り上げることで、日常的な健康管理習慣への関心を図っていく。

 目標や目的はランナーそれぞれだが「京都を走る」という特別な思いは誰もが抱くはず。歴史、伝統、文化が息づくまちを舞台に行われる「京都マラソン2015」。いよいよ15日に号砲が鳴る。2012年3月11日に第1回大会が開催された。もともと、同名のマラソン大会が1969年にスタートしたが82年を最後に発展的解消。09年に休止となった京都シティハーフマラソンを統合する形で、フルマラソン大会として復活した。

 京都から世界に向けて発信する「環境にいいことしていますか?」という意味の合言葉「DO YOU KYOTO?」と「東日本大震災復興支援」の2点をメーンコンセプトに掲げ、市民やボランティアが一体となって大会を盛り上げる。

 昨年、3回目の開催でエントリーが初めて5万人を突破。抽選された1万5532人が競技に出場した。そのコースは魅力的なものだ。天龍寺、仁和寺(にんなじ)、龍安寺、金閣寺、上加茂神社、下鴨神社、銀閣寺の7つの世界文化遺産など多くの観光名所が存在。中でも、10・9キロ地点にある仁和寺は序盤のハイライトというべき場所となる。シンボルの仁王門は大きく、まさに圧巻。仁和寺僧侶による応援、そして同寺の住所である「御室」(おむろ)が創業地のオムロン社員による大応援団がランナーの走りを強力に後押しする。

 そして、今回はコースを一部変更。文化、環境のシンボル的存在である京都府立植物園内をコースに取り入れるほか、東山丸太町からフィニッシュまでを折り返しのないルートに変更し、より走りやすいものになった。特に今年は京都市役所前が注目だ。京都産業大学全学応援団など地元大学が出演するイベントや、地元商店街がPR幕を掲出するなど地域が一体となってランナーを盛り上げる。

 ボランティアもランナーをフルサポートする心温まる大会。昨年は「沿道からの応援がこのマラソンの魅力です」「名所を巡るコースがいい」という声が挙がった。誰もがうらやむ名所巡りのコース設定、環境と復興支援への思い、そしてボランティアの「おもてなし」の心。「京から明日へ。」がキャッチフレーズの大会はまもなくスタートの時を迎える。

 ▼京都市・門川大作市長「京都、ありがとう!」「京都マラソン、最高!」。過去3回、フィニッシュ地点でランナーの皆様をお迎えした時にいただいた、たくさんのうれしい言葉と笑顔は今も忘れることができません。今回はコース変更が大きな目玉。京都御苑や京都市役所など“まちなか”を通り、加えて府立植物園の園内を走るという全国的にも大変珍しいコースとなりました。ランナーの皆さまには、京都のまちの魅力をよりご堪能いただける、そして沿道の皆さまにはより応援に加わっていただきやすい大会へパワーアップを遂げたものと確信しています。

 ▼山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長 研究と同じように、マラソンも非常に長い道のりです。応援してくださる方々や、他のランナーの方々とその道のりを共有できることは、とてもうれしいことです。今回の京都マラソンも息切れせずに、着実に、笑顔で、ゴールを目指したいと思います。

 ▼桧山進次郎氏(元阪神タイガース)ランナーの皆様が、それぞれ目標を持って京都マラソンでしか味わえない景観やコースを楽しみながら、目標達成のために精いっぱい頑張ってください!

 ▼本田望結(タレント)京都マラソンランナーの皆様にとって、京都のまちを走られる一瞬一瞬が、輝きを放ってゴールできることを願って、今年も応援させていただきます。

 ≪グループで盛り上げ≫第1回から特別協賛しているオムロンは社名が京都の御室の地に由来し、創業時から産業のオートメーション化とともに歩み、世界の製造業の発展に貢献してきた。さらに社会インフラのほか、健康・医療機器の分野でもユーザーのニーズに応える製品とサービスを提供している。

 山田義仁社長は「過去最多となる外国人の方々が京都のまちを駆け抜けます。ますます発展する京都マラソンに今回も特別協賛させていただくことを大変光栄に存じます。1人でも多くの方が、震災復興支援について改めて考える機会となることを切に願っていますし、京都からランナーの皆さまの熱い思い、ボランティアや応援に集まられる皆さまの願いが被災地に届きますように」と語っている。

 世の中の健康への関心が高まりつつある中で、マラソン競技のさらなる振興により、健康であり続けることの喜びを感じてほしいという思いで協賛しているのだ。大会には、昨年同様124台のAEDを提供。体温計18台、血圧計も4台貸し出す。当日は、170人近くのグループ社員が出場するほか、OBをはじめ家族ら約180人がボランティア活動に参加、また沿道4カ所から200人以上が応援を行う予定。グループを挙げて「京都マラソン」を熱く盛り上げていく。

 ≪ブース出展≫ゴール地点の平安神宮に近い「みやこめっせ」でオムロンブースが出展される。13、14の両日10時半から19時半まで、マラソンに挑戦する人はもちろん、応援する家族や友人、地元京都市民にも楽しんでもらえるイベントの場となる。コンセプトは「Enjoy!Memorable KYOTO marathon with OMRON」。今回はスポニチ特別号外を初めて配布。レイアウトを選択し、写真撮影すればオリジナルの新聞が完成する。ぜひ、大会前はオムロンブースを訪れて、メモリアル新聞をゲットしよう!

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