羽生もう4回転!腹部手術から超回復 オーサー氏「まるでマシン」

[ 2015年2月12日 05:30 ]

昨年末の手術から驚異の回復力を見せた羽生。右はオーサー・コーチ

 プリンスが驚異の回復だ。フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリストで、昨年末に「尿膜管遺残症」と診断されて腹部の手術を受けた羽生結弦(ゆづる、20=ANA)が、既に氷上練習を再開していた。

 指導するブライアン・オーサー・コーチが11日、四大陸選手権が行われるソウルで明かし、羽生は4回転やトリプルアクセル(3回転半)のジャンプも跳んでいるという。同コーチは「順調に回復している。既に4回転も跳ぶなんて凄い。ユヅルはまるでマシン(機械)のようだ」と笑みを浮かべた。

 日本男子初の連覇を達成した昨年12月のグランプリ(GP)ファイナル期間中から腹部に断続的な痛みを抱えていた羽生は、3連覇した全日本選手権後に精密検査を受け、昨年12月30日に手術。日本連盟は「約2週間の入院、約1カ月の安静加療が必要、スポーツ活動は経過を見ながら開始となる」などと発表していた。発表通りなら、まだ練習を再開できない可能性もあったが、既に高難度のジャンプも跳んでおり、驚異的なスピードで回復している。

 1月に退院後は国内で調整しているが、近く練習拠点のカナダ・トロントに戻る。男女通じて日本初の連覇を目指す世界選手権(中国・上海)は3月25日に開幕。入院中も「練習はできませんが、これも一つの幸運と思い、次の一歩のための有意義な時間にしていきたい」と前向きに捉えていたプリンスは、大舞台へ「今できる演技をしっかりしたい」と気合を入れている。

 開催地の上海は、練習中の衝突事故があった昨年11月の中国杯と同じ。ケガ、手術とアクシデント続きの今季だが、世界一は譲らない。

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2015年2月12日のニュース