三ケ田が逆転初V 親子2代で高校王者「最終的に父を超す」

[ 2015年2月9日 05:30 ]

複合で優勝し、父の礼一氏(右)とポーズをとる三ケ田泰良

 全国高校スキー大会第3日は秋田県鹿角市の花輪スキー場で行われ、ノルディック複合は三ケ田泰良(岩手・盛岡中央)が初優勝した。青森・東奥義塾時代に第33回大会を制し、92年アルベールビル五輪複合団体で金メダルを獲得した父・礼一さんと親子2代の高校王者。三ケ田は前半飛躍(HS86メートル、K点78メートル)で10位と出遅れたが、首位と56秒差で臨んだ後半距離(10キロ)で逆転した。

 16歳で2年生の三ケ田は「父と同じく、2年でインターハイの頂点に立つことができた」と喜びをかみしめた。複合を始めるまではアルペンの選手だったが、父の勇姿に憧れて中学1年で転向。礼一さんは「自分と比較されて嫌な思いをする」と反対したが、強い意志に負けて親子で戦っていくことを決めた。「最終的に父を超すことが目標」と力強く宣言した息子を、金メダリストの父が頼もしそうに見つめた。

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