15歳板橋、2種目で世界切符 “女子唯一”必殺技「決めたい」

[ 2015年2月9日 05:30 ]

女子3メートル飛び板飛び込み2位の板橋美波

 飛び込みの国際大会派遣選手選考会が東京辰巳国際水泳場で行われ女子3メートル板飛び込みで中学3年の板橋美波(15=JSS宝塚)が309・80点で2位に入り、世界選手権(7月開幕、ロシア・カザニ)の代表入りを決定的にした。7日の高飛び込みでも2位に入っていた。渋沢小哉芳(さやか、30=セントラルN)が311・05点でトップ。男子高飛び込みは岡本優(26=JSS宝塚)が459・80点で1位だった。世界選手権代表は10日の常務理事会で正式決定する。

 15歳の板橋が前日の高飛び込みと合わせ、2種目での世界切符を決定的にした。「両方優勝を目指したけどミスが多かった。300点を超えてうれしいのもあるけど(2位で)悔しいのもある」と涙を拭った。

 最も苦手とする3本目の後ろ宙返り2回半えび型で入水を決められず、43・50点とし「(悪い)癖のことを考えていたら回り過ぎてしまった」と苦笑い。それでも4本目で立て直し、ラスト5本目の前宙返り2回半えび型では71・30点ときっちり決めた。

 身長は1メートル50だが、がっちりとした下半身が武器。脚力を生かした前宙返り4回半抱え型は女子では世界で一人しかできない。板橋は「世界選手権では4回転半を決めたい」と意気込んでいた。

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