藍 暫定17位浮上「頭上げない」奏功、29Hで11バーディー

[ 2015年2月9日 05:30 ]

第3ラウンド、4番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える宮里藍

USLPGAツアー ピュアシルク・バハマ・クラシック第3日

(2月7日 バハマ・パラダイス島 オーシャンクラブGC=6644ヤード、パー73)
 日没サスペンデッドのため、68人が第3ラウンドを終了できなかった。第2ラウンドの残り11ホールで4つ伸ばし、33位で第3ラウンドを迎えた宮里藍(29=サントリー)は7バーディー、3ボギーの69で回り、通算6アンダーの213で第3日終了時で暫定17位。12ホールを消化した宮里美香(25=NTTぷらら)は8日に残りを終え、通算6アンダーとした。第2ラウンド終了時に上原彩子(31=モスフードサービス)は75位、横峯さくら(29=エプソン)は103位で予選落ちした。

 日没間際のホールアウトとなったが、宮里に疲労感はなかった。暫定ながら首位に4打差の17位に浮上し「最終ラウンドに向けて良い流れをつくれた」と声を弾ませた。

 通算2オーバーで再開した第2ラウンドは、出だしの17番と後半の5番でチップインバーディーで「あれは大きかった」と勢いに乗った。第3ラウンドは2番で上り10メートルをねじ込んでバーディーを奪うと、13番は7メートルを沈めるなどパットがさえ渡った。

 今季はパットの自信回復を最優先としているが「前日まではチェック項目が4つ、5つあった」と試行錯誤を繰り返していた。そこで、この日は「ヘッドアップしないこと」とシンプルな取り組みに回帰した。「ボールが止まったと思うまで頭を上げないくらいの気持ちでやった」と徹底したことでストロークが安定し、計29ホールで11バーディーを奪取。「別人のようにパットが入った」と笑顔がはじけた。

 さらに上位を狙える気配が漂うが、米ツアー10年目の実力者は冷静だ。「気負わず、確実に自信をつけていければいい」と無欲を強調した。

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