野口 リオ切符一発勝負!名古屋回避で世界選手権消えた

[ 2015年2月7日 06:50 ]

ニュージーランド合宿から帰国し、明るい表情を見せた野口

 女子マラソンの04年アテネ五輪金メダリスト・野口みずき(36=シスメックス)が今夏の世界選手権(中国・北京)出場を断念することが6日、分かった。野口はこの日、約3週間のニュージーランド合宿から成田空港着の航空機で帰国し、同選手権の代表最終選考会となる名古屋ウィメンズマラソン(3月8日)の回避を明言。集大成となる16年リオデジャネイロ五輪を目指し、今秋からの国内選考会に全てを懸ける。

 11年前、灼熱(しゃくねつ)のアテネで世界を制した野口が覚悟を決めた。この日、約3週間のニュージーランド合宿を終えて帰国。「順調に練習をこなせた。調子はいい」と話したが、「合宿は名古屋ウィメンズへの調整か?」と問われると、首を横に振った。「名古屋はもう考えていない」と同レースの回避を明言。それは同時に、今夏の世界選手権の断念を意味していた。

 世界選手権の日本人最上位入賞選手は16年リオデジャネイロ五輪の代表に内定するが、夢舞台への最短ルートにはこだわらない。同選手権の開催地・北京は、左脚付け根の肉離れで無念の欠場となった08年北京五輪と同じだが、「意識はあまりない」とリベンジの思いは封印。「脚が痛いとかじゃなく、まだしっくりきていない」と名古屋回避の理由を説明した。リオ切符獲りは、今秋からの国内選考会での“一発勝負”となる。

 北京五輪欠場以降、度重なる故障や体調不良と闘ってきた。苦しい経験があったから、この決断に至った。「自分で納得できる状態にしたい。そういう感覚も大事かな、と。今まで無理したこともあった」。昨夏、日本陸連ナショナルチームの一員として参加した米ニューメキシコ州アルバカーキでの高地合宿では、若手選手を圧倒する走りを見せた。コンディションが整えば、まだトップクラスの力は十分にある。

 13年世界選手権(モスクワ)は熱中症で途中棄権。帰国する際、「このままじゃ終われない」と涙を流しながら現役続行を表明した。以降、42・195キロから遠ざかっているが、「今も、リオへの気持ちは変わらない」と話す表情は明るく、悲そう感はない。20年東京五輪時に42歳になることを考えれば、リオがラスト五輪の可能性大。不屈の元女王が、集大成の夢ロードを駆け抜ける。

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