松山2位で2勝目ならず…「凄く大きい」1打の差実感

[ 2015年2月3日 05:30 ]

最終ラウンド、ホールアウトし肩を落とす松山英樹。1打及ばず優勝を逃した

USPGAツアーフェニックス・オープン最終日

(2月1日 米アリゾナ州スコッツデール・TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71)
 首位と3打差の2位から出た松山英樹(22=LEXUS)は1イーグル、3バーディー、1ボギーの67で回って通算14アンダーの270と伸ばしたものの1打及ばず、昨年6月のメモリアル・トーナメント以来の米ツアー2勝目を逃した。一時は単独首位に立ったが、終盤に競り負けた。66をマークしたブルックス・ケプカ(24=米国)が通算15アンダーで米ツアー初優勝を飾った。

 最終18番、プレーオフ進出に望みをつなぐ5・6メートルのバーディーパットはカップ手前で右に切れた。松山は顔をゆがめ右手でパターのシャフトを強く叩いた。米ツアー2勝目にわずか1打届かず「最後はラインも違い、打ち切れなかった。1打(の差)というのは凄く大きい」と絞り出した。

 最終組で3打差を追った。1番で残り128ヤードの第2打を50度のウエッジで直接放り込みイーグル。最高のスタートを切った。さらに3番で2・5メートル、5番で4メートルを沈め首位レアドに並んだ。13番パー5ではグリーン奥からの第3打を80センチに寄せて単独首位に立った。

 しかし優勝の重圧がかかった終盤、パットに狂いが生じた。14番は12メートルの下りのファーストパットを2メートルショート。痛恨の3パットで45ホールぶりのボギー。「あのボギーが痛かった」と嘆いた。15番は6メートルのバーディーパットを外し、同組のケプカに逆転を許した。

 15番の第1打を右ラフに打ち込み、18番も1Wで左のバンカーに入れるなどショットも乱れた。「一回も良いショットがなかった。パットも後半はうまく打てなくなった。まだまだ練習が足りない」と振り返った。

 今年1月の現代自動車チャンピオンズ大会最終日も首位に1打差で迎えた18番で2メートルのパットを外しプレーオフ進出を逃して3位。その悪夢を再現するような展開となった。初優勝した昨年6月のメモリアル・トーナメントはライバルの自滅に助けられた面もあるため「大事なところでのプレーがまだまだ駄目。優勝争いの中でプレーする課題というのがまた分かった」と敗因を分析した。

 次戦はファーマーズ・インシュランス・オープン(5日開幕、カリフォルニア州)。松山は「勝ちたい。その気持ちを技術で埋められるように練習したい」と視線を上げた。

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