ドロップショットのミス悔やむ錦織「変われた可能性はあった」

[ 2015年1月28日 17:05 ]

全豪オープン男子シングルス準々決勝、リズムがつかめず、うつむく錦織圭

テニス全豪オープン第10日・男子シングルス準々決勝 錦織圭 3―6、4―6、6―7 スタニスラス・ワウリンカ

(1月28日 メルボルン)
 完敗だった。前年覇者のワウリンカにストレート負け。錦織の見せ場はセットカウント0―2で迎えた第3セットのタイブレークで1―6の劣勢から6―6に追いついた場面ぐらいだった。

 ファーストサーブの確率が悪く、苦しい立ち上がり。第1セット第2ゲームのブレークポイントはしのいだものの、第4ゲームでブレークを許し、そのまま押し切られてしまう。第2セットも第5ゲームでブレークダウン。ワウリンカの強力なサーブ、ストロークに圧倒され、主導権を握ることができなかった。

 「最初は感触がよくなかったのに打ち急いだ。左右に散らすこともできず、どうしたらいいのか、なかなか見えてこなかった」と錦織。

 第3セットの第2ゲームでこの試合初めてワウリンカのサービスゲームをブレークしたたが、直後にブレークバックを許した。タイブレークでは6―6からドロップショットをミス。これで勝負が決まった。「正直あれが一番悔やしい。もし取っていたら自分の中でも少し変われた可能性はあった」。

 世界ランク4位のワウリンカに対し、錦織は5位。その差は一つだが、錦織が悲願の四大大会制覇を果たすには、まだ乗り越えなくてはいけない“壁”があるようだ。

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2015年1月28日のニュース