ヤマハ発動機 下克上V王手!第2SのA組4位が1位・神鋼圧倒

[ 2015年1月25日 05:30 ]

<神戸製鋼・ヤマハ発動機>前半12分、ヤマハ発動機は矢富が先制トライを決める

「ジャパンラグビー トップリーグ プレーオフトーナメント LIXIL CUP 2015」準決勝 ヤマハ発動機41―12神戸製鋼

(1月24日 花園)
 「ジャパンラグビー トップリーグ プレーオフトーナメント LIXIL CUP 2015」は準決勝1試合が行われ、第2ステージA組4位からの下克上Vを狙うヤマハ発動機が41―12で同1位の神戸製鋼を破り、決勝進出を決めた。ヤマハ発動機は2度目のプレーオフ挑戦で決勝進出は初めて。就任4年目の清宮克幸監督(47)はサントリー監督としてリーグを制した07年度以来、7季ぶりの頂上決戦に臨む。

 1カ月前とは別人のような姿を見せた。ヤマハ発動機は前半12分、SH矢富の相手連係の乱れを突いた先制トライで流れをつかむと、同36分にはFB五郎丸が50メートルPGを決めるなど神戸製鋼に快勝。12月21日の前回対戦で10―40で完敗した相手に鮮やかに借りを返し、清宮監督は「こういう展開もあるとは思ったが、ここまではまるとは」と目を細めた。

 会社の活動見直しを受け、日本人選手の「プロ契約」が廃止されたのが10年度。入れ替え戦で残留したチームを清宮監督は11年度から指揮した。8→6→5位と順位を上げて迎えた4季目は、指導陣にボディービルダーでもある井野川ストレングスコーチを加え、効果的な筋力強化を植え付けるとともに、疲労が蓄積したシーズン終盤は全体練習の予定をミーティングと自主トレに変更するなどコンディショニングを重視する采配で、初優勝へ「王手」をかけた。

 前回プレーオフに進出した06年度はサントリーの監督として、ヤマハ発の決勝進出を阻んだ清宮監督は運命を感じながら「ここに来てベストメンバーで戦えることは大きい。勢いも大事」と語った。リーグ終盤から4連勝の流れにも乗って、現行の制度では初の4位通過からの頂点を見据えた。

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2015年1月25日のニュース