佳純 3冠王手!早矢香と年下ペア撃破、残りは単のみ

[ 2015年1月18日 05:30 ]

苦しみながら優勝を果たし安堵の表情で平野と抱き合う石川佳純

卓球全日本選手権第6日

(1月17日 東京体育館)
 女子ダブルス決勝が行われ、石川佳純(21=全農)、平野早矢香(29=ミキハウス)組が高校3年の阿部愛莉(18)、森薗美月(18=ともに四天王寺高)を3―2で下し、2年連続3回目の優勝を果たした。石川は15日に混合ダブルスも制し、18日の女子シングルスで史上3人目の3冠を狙う。女子シングルスは中学2年の平野美宇(14=エリートアカデミー)と伊藤美誠(14=スターツ)が準々決勝に挑んだが、ともに敗れた。

 女子ダブルス決勝で苦しい接戦をものにし、石川と平野早は抱き合って喜んだ。高校生ペアに一時リードを許し、最終ゲームに突入。最後は6―6から一気にギアを上げ、連続得点でようやく突き放した。

 「苦しい試合になったが、何とか勝つことができてうれしい」と石川。レシーブミスもあったが、13歳からペアを組む平野早のサポートもあり、混合ダブルスに続く2冠目を手にした。

 戸惑いもあった。「こんなに早く年下ペアと対戦するとは思わなかったし、初めての経験」と苦笑い。石川自身もまだ21歳の若手だが、挑戦者の気持ちを忘れず、全力で向かった。男子日本代表と練習し、タフさも増してきた。接戦を乗り越え「プレッシャーは自分で勝ち取ってきたものなので、プラスに自信に変えてプレーしている」と女王の風格を漂わせた。

 女子シングルスでも勢いある14歳の伊藤をストレートで退け、準決勝に駒を進めた。60年の山泉和子、82、83年の斎藤清以来となる史上3人目の3冠も見えてきた。「一球一球声を出して、自分に負けない試合をしたい」。石川が平成初の偉業にチャレンジする。

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