松山“ぎりぎり”初突破「1日でここまで…」ショット修正奏功66

[ 2015年1月18日 05:30 ]

第2ラウンド、12番でティーショットを放つ松山英樹

USPGAツアー ソニー・オープン第2日

(1月16日 米ハワイ州ホノルル ワイアラエCC=7044ヤード、パー70)
 111位から出た松山英樹(22=LEXUS)は4バーディー、ボギーなしの66で回り、通算2アンダー、138で、カットラインぎりぎりで予選を通過した。岩田寛(33=フリー)は69で通算イーブンパーの101位、73の今田竜二(38=フリー)と池田勇太(29=日清食品)、71の宮里優作(34=フリー)は通算6オーバーの140位でいずれも予選落ち。ウェブ・シンプソン(29=米国)ら3人が通算12アンダーに並んで首位に立った。

 何とか滑り込んだ。スタート時間が早かった松山はスコアを4つ伸ばし、通算2アンダーでホールアウト。その時点でのカットラインは1アンダーで「何とか予選を通れそうな位置で終われたので良かった」と胸をなで下ろした。しかし、まだ約半数の選手がホールアウトしていなかった上に午後も風が吹かず、多くの選手がスコアを伸ばした。一時は70位まで順位を下げたが、カットラインぎりぎりで予選を通過した。

 一夜でショットを修正してみせた。前半はパットを決めきれない展開に終始した。芝目のきついグリーンに苦戦し、「先週うまく打てていた部分が今週はうまくいかない」と違和感にも悩まされた。インから出ると、14、15番では立て続けに3メートル前後のチャンスを逃してガックリとうなだれた。それでも、タダでは終わらないのが怪物だ。

 18番でバーディーを奪うと、後半は前日に苦しんだはずのショットがさえた。パーオン率は61・11%から83・33%に浮上した。6番は1Wを左のバンカーに入れたが、AWで手前2メートルにつけてバーディー。続く7番パー3は8Iでピン左1メートルにつけるショットを披露し、ギャラリーから拍手が巻き起こった。

 「ショットに関しては1日でここまで良くなるのかなというくらい良かった」。修正ポイントについては明かさなかったが、ホールアウト後に黙々と打ち込んだ効果はすぐに出た。

 アマチュア時代も含め、4度目の出場となるが、決勝ラウンドに進んだのは今回が初めて。「予選を通らないと優勝もできないですから。上位とはスコアが離れているが、1つでも上に行けるよう頑張りたい」。苦手コースで第一関門を突破。逆襲の予感が漂った。

 ▼101位・岩田寛 もうちょっとパットが入れば予選を通ったのに…。(2打及ばず予選落ち)

 ▼140位・宮里優作 1Wショットが全部右に行ってしまって、アイアンはそれを意識しすぎて左に行ってしまった。(ショットが乱れてスコアを伸ばせず)

 ▼140位・池田勇太 パットが最後まではまらなかった。(出だしの10番でバーディーも勢いが続かず)

 ▼140位・今田竜二 まったく波に乗ることなく終わってしまった。(3ボギーと巻き返せず)

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