競泳冨田 窃盗初公判で無罪主張「愚かなこと行うはずない」

[ 2015年1月13日 05:30 ]

文鶴水泳場で当時の状況を確認する冨田(右)

 昨年9月に韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴され、帰国後に無実を訴えた競泳の冨田尚弥(25)の初公判が12日、仁川地裁で行われた。黒いスーツ姿の冨田は表情を変えずに「カメラを窃取した事実はありません」と準備した文書を淡々と読み上げ無罪を主張した。

 日本語の通訳にじっと聞き入り、カメラに関する興味や知識がなく、検察が主張するように本体をレンズから取り外して持ち去るのは不可能と主張。共同電によると「日本代表として出場し、窃盗行為のような愚かなことは行うはずがない」と述べた。検察側は、犯行現場を捉えた監視カメラの映像を証拠提出する意向を示した。次回公判は2月2日。

 閉廷後、冨田は報道陣に対し、捜査段階で見せられたという監視カメラの映像について「粗くて自分がどうか分からなかった」と主張した。

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