松山 奪首!連日「66」で米2勝目王手 前回失速“今度こそ”

[ 2015年1月13日 05:30 ]

通算17アンダーで首位に並んだ松山英樹(AP)

USPGAツアー現代自動車チャンピオンズ大会第3日

(1月11日 ハワイ州カパルア プランテーション・コース=7452ヤード、パー73)
 首位に1打差の5位から出た松山英樹(22=LEXUS)は8バーディー、1ボギーで2日連続ベストスコアの66をマークし、通算17アンダーの202でジミー・ウォーカー(35=米国)と並んでトップに立った。松山が首位で最終日を迎えるのは米ツアーで2度目。昨年6月のメモリアル・トーナメント以来となる米ツアー2勝目を目指す。

 松山が貫禄のゴルフで首位に立った。2日連続の66、米ツアー自己ベストの7アンダー。それでもいつものように冷静だった。「パッティングに関しては良い感じでストロークできている。でもショットはなんか微妙な感じ」と話す声にも特別な高揚感はなかった。

 風向きが前日から逆に変わった。1番はその風の影響もあり、2打目をグリーン右に外してボギー発進。だが、その後は好調のアイアンでバーディーを量産した。7、8番はいずれも1・5メートルに付けてチャンスをつくり、9番パー5は2打目でカラーまで運んで3連続バーディーで加速した。

 後半もショートアイアンがさえて13番から再び3連続バーディー。前日同様に18ホール中16ホールでパーオン成功。不安を抱えるティーショットでもフェアウエーキープ率86・67%を記録した。

 そして要所で光ったのが巧みなアプローチだ。15番パー5では残り49ヤードからの3打目を1・5メートルに寄せた。そして最終18番では右ラフから残り46ヤードの3打目をピン50センチにピタリ。グリーンは奥に向けて下っており距離感が難しい状況にもかかわらず、きっちり止めて8個目のバーディーにつなげた。「良かったけど、たまたま」と笑ったが、メジャー制覇のため最大の課題に挙げるショートゲームでスコアを稼いだだけに「ショートゲームに持っていけた時はバーディーを取れている」と手応えを感じている。

 首位で最終日を迎えるのは、米ツアーでは昨年5月のクラウンプラザ招待以来2度目。その時は10位に終わったが、翌週のメモリアル・トーナメントで米ツアー初優勝している。その経験を踏まえて「今の方が状態がいい。あの時は1つのボギーで焦っていた」と自信をにじませた。

 「優勝争いの中で自分のゴルフができるか。気持ちが一番難しくなる」と勝つために必要な要素も分かっている。米ツアー2勝目に向けて最終組でティーオフする。

 ▽14年クラウンプラザ招待 松山は36位から出た第3日に64をマークして通算7アンダーで首位に並んだ。最終日は9番でダブルボギーを叩くなど前半で2つスコアを落とし、後半盛り返したが、71(パー70)を叩き、通算6アンダーで10位に終わった。2、9、10番で3パットを記録するなどパットの不調が失速の原因だった。

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