帝京大 記録ずくめ前人未到V6、最多50得点に最大43点差

[ 2015年1月11日 05:30 ]

6連覇達成の帝京大フィフティーンは歓喜の雄たけびを上げる

ラグビー大学選手権決勝 帝京大50―7筑波大

(1月10日 味スタ)
 記録ずくめのV6だ!!帝京大が50―7で筑波大を下し、6季連続6度目の大学日本一に輝いた。前半から接点でターンオーバーを繰り返し前後半計7個のトライを奪い圧勝。決勝での50得点、43点差はいずれも歴代最多記録となった。岩出雅之監督(56)は選手の手で6度、宙を舞った。2月8日開幕の日本選手権ではトップリーグチームから悲願の初勝利を目指す。

 試合終了後、普段はクールな岩出監督が、両手を突き上げて選手がつくった輪に飛び込んでいく。142人の部員と雄叫びを上げ、宙を舞うこと6度。82~84年度に同大がマークした3連覇の記録を更新し、一年また一年と重ねた前人未到の歩みは6年に達した。

 前半7分に相手スクラムでFWが重圧をかけ、こぼれたボールをSH流(ながれ)主将が拾い先制トライ。同25分にはターンオーバーから流、CTB金田とパスをつなぐと、No・8河口が華麗なループランで相手をかく乱。フッカー坂手を経てWTB磯田のチーム3トライ目につなげた。3年前から標ぼうするFW、バックスが一体となって攻める「ダイナミックラグビー」を体現したトライ。実に16度のターンオーバーで筑波大の強みである接点で圧倒し、岩出監督も「あれで相手の体と心のエネルギーを奪えた」と勝因に挙げた。

 「このままでは、この代からキャプテンは出せない」。6連覇中の決勝では最多タイの8人が先発した4年生世代だが、3年生だった昨季、岩出監督から衝撃的な言葉を告げられた。練習、私生活でまとめ役がおらず、常勝チームの中心世代として物足りない。1学年下の坂手の名前を、具体的な次期主将候補として挙げられたこともある。

 屈辱的な事態を回避しようと、2年からレギュラーだった流が「自分が引っ張る覚悟をした」。話し合いを重ね、同期33人の賛同と監督の承認を得て主将に就くと、今季も欠かさず毎朝食後30分ミーティング。少しの緩みも許さない態勢をつくり、下級生世代からも信頼を得た。グラウンド外での危機を、同期全員で乗り越え、快挙にたどり着いた。だから試合後、流は「ノーサイドになって最初に思ったことは、メンバー外の仲間を幸せにできた、ということ」と迷いなく言った。

 次の目標は、打倒トップリーグ。岩出監督は「この後から準備しても間に合わない。一年間、準備している」と言い切った。2月8日、もう一つの歴史をつくるため、再び歩みだす。

 ≪歴代最多50得点≫帝京大が50―7で勝利。大学選手権決勝での50得点(7T6G1PG)は、98年度に関東学院大が記録した47得点(47―28明大)を抜き、51回の歴史で最多となった。1トライ4点時代の89年度には、早大が45得点(7T4G3PG)をした例もある。また、43点差も05年度に早大が記録した36点差(41―5関東学院大)を抜き、歴代最多得点差となった。

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